[那智勝浦町] 消防職員1人の感染を確認

 和歌山県は8~10日の3日間で新たに9人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。9日に陽性が確認された20代男性のうち1人は那智勝浦町消防署職員で、新宮保健所管内では初めて。県内全ての保健所管内で感染者が確認された。県内の累計感染者数は計182人。

 県と同町によると、20代の町消防署職員は7日(8日県発表)に感染が発覚した田辺消防署上富田分署勤務の20代男性の濃厚接触者。4日に和歌山市内において当該職員を含む6人で会食などをし、岩出保健所管内の飲食した友人宅に3人で宿泊。5日の夕方に岩出保健所管内において5人(前日の6人のうち)で飲食し、その後帰宅した。

 当該職員の他に岩出保健所管内在住の20代消防隊員、20代女性3人の6人全員の感染が確認されている。全員、無症状を含め症状は安定している。

 県によると、感染が確認された那智勝浦町消防署職員の濃厚接触者は家族3人、友人4人で現在検査中。

 また、10日には、7月22日にクラスター(感染者集団)が発生した和歌山市の訪問介護施設の入浴介護サービスを利用し、30日に陽性が判明した80代男性が死亡。男性には基礎疾患があったという。県内の死者は4人となった。

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■堀順一郎町長がコメント
 那智勝浦町は9日、同町消防本部の消防職員が新型コロナウイルスに感染したことを受け、堀順一郎町長が町民を対象にコメントを発表した。内容は次の通り。

 本日、那智勝浦町消防本部の消防職員が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。

 以前から、町民の皆さま方に新型コロナウイルス感染症の感染予防対策に全力で取り組んでいただいている中、職員の感染が確認されたことは誠に遺憾で残念であり、町民の皆さまには大変なご不安とご迷惑をおかけし、心からおわび申し上げます。

 当該職員は、感染したと思われる日から出勤がなく他の職員との接触はありませんが、消防庁舎、救急車や救急機材なども消毒を実施し、消防・救急出動には支障がない対策を行っております。

 再度、職員に対し感染拡大防止について厳しく徹底してまいりますので、ご理解たまわりますようよろしくお願い申し上げます。

 また、町民の皆さまにおかれましては、感染者や特に家族や関係者への誹謗(ひぼう)中傷などの行為を絶対に行わず、不確かな情報に惑わされることなく、冷静な行動をお取りいただきますよう、重ねてお願い申し上げます。

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■消防本部の対応
 同町消防本部によると、当該職員は4日以降は休暇で出勤していないため、他の職員との接触はないが、消防庁舎および消防車両などの消毒作業を実施済みであり、出動態勢に支障はないという。

 保健所の指導により、全職員を対象に、当該職員とのプライベートを含む接触状況調査を実施し、結果、濃厚接触はないと話している。

(熊野新聞 2020年8月12日付紙面より)